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MIT留学でダニエル一家は何を思ふ
三十路ダニエルがMITで勉強する意味はあるのか/二重国籍者の留学とは何なのか/ハンドボールについて何を思ふのか/アメリカ・日本について何を思ふのか
プロフィール

ダニエル

Author:ダニエル
ダニエル(夫):MITエンジニアリング修士課程に社費留学中、アメリカ生まれの二重国籍、趣味ハンドボール、レッドソックスにわかファン
サクラ(妻):米国企業の日本法人を辞めて渡米、でもアメリカ苦手、2年間で好きになれるか
ハロルド(長男):ダニエルに外見も中身もうりふたつ、慎重派な3歳児
ジョン(次男):ハロルドの若かりし頃にそっくりの、ボストン生まれのハッピーボーイ

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75パーセントが終わりました「福知山線脱線事故を思ふ(前)」
福知山線脱線事故の発生から2年半が経ちました。

大規模複雑システムのセイフティを勉強している私としては、この事故から多くのことを学ぶ必要性を感じています。

昨秋の "Human Factors Engineering"という授業では、各人が関心のある事故を取り上げて、スイスチーズモデルに基づいた 'Human Factors Analysis and Classification System (HFACS)"というモデルを適用するという課題があったのですが、迷わずにこの事故を選びました。

昨春の"System Dynamics"という授業では、各人が興味のあるテーマについてシステム・ダイナミクスモデルを構築してシミュレーションを実施するという課題があったのですが、やはりこの事故をテーマに選びました。システム・ダイナミクスの手法を用いてセイフティをモデル化することについては、私の指導教官のナンシー・レベソン教授が提唱しています。

セイフティについて議論する場として私の指導教官が主宰している「コロンビア・ミーティング」に参加させてもらっていますが、今秋、この事故について私が説明し、議論をする場を設けさせてもらいました。MITの教授3人、ボストン大学ロースクールの教授1人を含むメンバー皆、この事故に関心を寄せていました。

このブログの趣旨からは大きくそれてしまいますが、福知山線脱線事故について私が今考えていることについて、ここにポストしておきたいと思います。

まず、航空鉄道事故調査委員会がまとめた事故調査報告書について思ふところがあります。

私はこの報告書を支持します。

この報告書については賛否両論あるようですが、これで十分であり、そして、これが限界だと思います。よく調べられ、そして、よくまとめられていると思います。

最後の建議などについては少々意見が偏っている(運転士に関する事柄が多すぎる)ようにも感じますが、この報告書の本文を読み、自分の頭でよく考えれば、多くのことが学べると思います。

何より、JRの体質を痛烈に批判しています。さらには、国(国土交通省)についてまで言及しています。この類の報告書としては、珍しいことではないでしょうか。このような事故を取り巻くコンテクストを理解することなしに、この事故を理解することはできません。

そして、関係者のメンタルモデルが、インタビューにより、もしくはアンケート結果により詳細に言及されています。メンタルモデル、運転士やエンジニアなどの関係者がどのように考えていたかを知ることは、事故を解析するうえでの必要な情報だと思います。

コロンビア・ミーティングで私の発表を聞いたナンシー・レベソン教授も、「きちんとした報告書なのね」、という感想を漏らしていました。

こちらに来てから授業の一環として、または研究の一環として、数多くの事故報告書を読んできました。この報告書は、その中でも優れている部類に入ると思います。
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